行雲流水−咲耶子sayacoの世界放浪旅日記<北中南米アマゾン編>

ナチュラルメディスン、セレモニー、シャーマニズム、ネイティブ、プリミティブ、ナチュラル、アニミズム、アルタードステイツ、アマゾン、砂漠、自然、太陽、土、土着、自然療法、ダンス、パーティー、まつり、ギャザリング、ヨガ、サーフィン、菜食、料理、クリエイト、、、そんなことが好きな女の子バックパッカーの、一人旅リアルタイム日記。
ただ今、巡礼中。

自由と、境のない世界と、地球・自然を愛する。
今ここを精一杯生きる。
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なまえのない新聞No.158/2010年01・02月号連載記事

なまえのない新聞

連載第13回 「shamanism in amazon.」


 ペルーのイキトスからプカルパへ、アマゾン川支流を上る船で、この記事を書いている。2007年5月、行きたかったアマゾンを目前にして、ペルーから一時帰国。この旅を終わりにできなかったのは、それがずっとこころ残りだったから。アマゾンに行かなければいけない何かを感じていて、usaで稼いだ僅かな軍資金と共に、南米へ再び戻って来た。大きな目的は、アマゾンの大自然、そして、アヤワスカをメインとしたシャーマニズム。ブラジルと日本以来のアヤワスカセレモニーをコロンビアとペルーのアマゾンにて受けた。

■ ayahuasca/アヤワスカ.
 南米アマゾンに自生する幻覚性を伴う植物を混ぜ合わせて作られる、アマゾン川色のナチュラルメディスン(薬)。南米のクランデーロ(シャーマン)によって、主にセレモニーで使われる。インディヘナの言語ケチュア語で、魂のつるという意味。アヤワスカは、身体、マインド(心)、スピリット(魂)のネガティブエネルギーを浄化してくれる。そして、その先、希望という光を見せてくれる。生きることへの、いのちへのメディスンだ。

■ ayahuasca birthday ceremony in iquitos peru.
 コロンビアのアマゾン奥地にあるレティシアにて、インディヘナクランデーロによるアヤワスカセレモニーを2回受けた。ペルーアマゾンのイキトスへ移動し、誕生日をアヤワスカセレモニーで迎えた。
 その翌日に再び受けたアヤワスカセレモニーが、人生最大のバッドトリップ、それはまた、大きな浄化と癒しの旅となった。目の玉がひっくり返るほどの嘔吐はいつまでもおさまらず、大きく痙攣し続ける胃と身体。こんなことは初めてだった。大変なことになった、と思った。そこで見たビジョンは、胃に巣喰う大きな毛むくじゃらの黒い蜘蛛。わたしの怒りや恐れや罪悪感などといったネガティブエネルギーを餌に、長い間成長させてしまったものだ。アヤワスカで苦しみ、胃の中で大きくもがくが、なかなか吐き出せない。恐怖のビジョンが次々と襲ってくる。保てない平常心、悪夢の中で、助けて助けてと両親や祖母の顔を思い浮かべ、クランデーロの助手にしばらく付き添ってもらった。一人ではどうにも出来なかった。しばらくして悪夢が落ち着くと、こころに静寂が訪れた。一人で立ち向かえず、まだまだ弱く甘えたな子供だった。謙虚に、精神的に自立して、大人になるんだ。上を向いて一人で立ち向かって行くんだ。強くなるんだと思った。見上げると、暗闇に青白い光が浮かんでいた。誕生日だった前日、この世に生を受けた。そしてこの日、幼かったわたしは死んで、新たな大人への生を受けたと思った。そして、壮絶ないのちへの感謝の世界が目の前に広がった。産んでくれ、たくさんの愛を注いでくれていた両親に、ありがとうの言葉がとまらない。いのちは感謝だった。旅をしながらずっと探していた一番大切なもの、それはいのちだった。それは目の前どころか、産まれた時から持っていたもの。一番身近にあったのだ。両親からの愛とたくさんのいのちの連鎖によって生かされている。感謝を忘れず、もっと強くなって行きたい。いのちを、紡いで行きたい。悪夢と嘔吐の次は、涙と嗚咽が止まらなかった。翌日、両親に電話して、産んでくれたことへの、こころからのありがとうと、いのちを大切にすることを伝えた。

■ meet real shaman in iquitos peru.
 この道45年という、アヤワスカを熟知したベテランクランデーロ。出会いは、レティシアからイキトスに向かう船で、クランデーロの娘さんとその彼と、ハンモックがお隣さんだった。アヤワスカなんて一言も言わなかったが、娘さんの彼の方からその話を始めた。信頼出来るものを感じたので、住所をもらい、訪ねたのがきっかけだった。このクランデーロからは、いつも強く明るいポジティブなものが流れていた。診療所を持つ彼の治療法は、タバコとイカロ(クランデーロが治療に際して歌う歌)がメイン。彼のアヤワスカセレモニーは、3回で治療を終えるようで、料金は地元の人と同じだった。お世辞にも裕福とは言えない家に住み、ひっきりなしに訪れてくる町の人たちのために、年期の入った診療所でイカロを歌っていた。そして、ふらりと縁で来たわたしのような旅行者も、受け入れてくれた。ジャングルに住む神秘的なクランデーロというよりも、現場でイカロを歌う町医者だった。彼は、自分はスピリット(精霊)の楽器に過ぎない、と言っていた。
 1回目のセレモニーは、誕生日の日だった。身体のエネルギーが動き、高みに登って行くのを感じた。嘔吐もなく、大きな力に守られている安心感とリラックスをもらった。道のビジョンがたくさん見えた。翌日受けた別のクランデーロによるセレモニーでのバッドトリップ体験(上記)で、このクランデーロの残り2回のセレモニーをきちんと受けようと決心した。バッドトリップ中に、このクランデーロの顔が何度も浮かび、遠く離れても、彼のパワーに守られていたのを感じたのだ。2回目のセレモニーでは、ネイティブアメリカンのビジョンがたくさん見えた。吐き気も起こらず、強さをもらったように思った。3回目のセレモニーでは、エネルギーが身体の中で竜巻のように旋回し、身体中に満ちたエネルギーで身体が熱くなった。その圧倒的なエネルギー量に耐えられなくなり、セレモニー後すぐにベッドに倒れ込んだ。
 3回のセレモニーを終え、明らかにエネルギーが変わったのを感じる。身体に満ちているのは、圧倒的なポジティブエネルギー。エネルギーが元気なのだ。ネガティブエネルギーの浄化、ポジティブエネルギーへの交換。それを、自身の身体を持って実感した。アヤワスカの力だけでない、クランデーロの治療と力を初めて感じたセレモニーだった。力のあるクランデーロに出会ったと思った。

■ ayahuasca ceremony in amazon jungle peru.
 女性クランデーロによる、ジャングルでの満月の夜のセレモニー。彼女のセレモニーからは正直、これと言ったものは何も感じられなかったが、強さ強さと意識していたら、セレモニーが始まると同時に強風豪雨雷鳴の嵐到来。この場所に2年滞在している欧米人によると、ここ2年で初めての大きな嵐だったという。アマゾンからの歓迎だ。豪雨と雷鳴が奏でる音楽、それはアマゾンのイカロ。そこに在ったのは、アマゾンの大きなエネルギー。ずっと居座っていた例の蜘蛛が、嘔吐と一緒に胃から飛び出し、アマゾンへさささーっと消えて行った。浄化は終わった。嵐の轟音と共に飛び交うたくさんのビジョン。見えるビジョンは、ただそこに在るもので、に美しいとか怖いとか意味を加えているのは、自分のこころだ。恐怖が襲って来ると、それに振り回されないように、呼吸を意識して、強さ強さ、ありのままを見る、と自分に言い聞かせた。癒しというよりも、心を強くするための修行だと思った。ヴィパサナ瞑想に似ているな、とも思った。

■ epilogue.
 アヤワスカとアマゾンの精霊たち、クランデ−ロとアマゾンの大地による、癒しと大浄化の治療は大方終わったように思う。と共に、彼らからもらったものは、大いなるものと共にある自分、自分が持つ力を信じられる強さ。根本的な深い部分で自身が持つネガティブとの対峙、癒しと浄化が起こり、わたしには強さとこれからのテーマを授けてくれたように感じている。

(2009.12.7.from amazon,peru)

| *writing(なまえのない新聞)* | 11:17 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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